特集:新市長決定!八潮はこう変わる

2013年9月8日、任期満了に伴う八潮市長選挙が行われ、元埼玉県議で新人の大山忍氏が当選しました。当サイトでは、今後の八潮がどう変わるのか、大山氏の政策(マニフェスト)を元に分析してみたいと思います。それぞれの項目について順に見ていきましょう。

※下記の政策は原文を短く修正したものです。原文は大山忍氏のホームページをご覧ください。


政策(1)「教育特区」構想で埼玉一の良い教育を実現


●2年以内に実現
小中学校耐震化・改修、土曜授業再開、習熟度学習制度創設、キャリア教育、
郷土伝統芸能保護・継承制度の設計
●4年以内に実現
教育特区の申請(英語教育の特化など特色あるカリキュラムに)、就学前教育の充実
●4年以内に着手
大学誘致、小中学生の基礎学力・体力向上、いじめ体罰防止の八潮ルールを定める、
いじめ問題について第三者による調査委員会を設置、複合型コミュニティーセンターを整備




最初に掲げられたのが教育に関する政策。八潮では、前市長時代から小中一貫教育に力を入れています。小中一貫といっても、物理的に小学校と中学校が同一建物内にあるというわけではありません。小学校と中学校が連携した学習指導、児童・生徒の学際交流といったソフト面で行う一貫教育です。2006年には「八潮市小中一貫教育特区」が認定され、現行の学習指導要領によらない市独自の教育課程を実施できるようになりました。これにより、「えらべる科」「英語活動」「ふるさと科」など新たな教科が設置されています。今回掲げられた教育特区申請は、これまでの教育改革の弾みになることが期待されています。


大学誘致・・・。具体的なことはまったく分かりませんが、実現すれば街のイメージアップに繋がるでしょう。近年、八潮の周辺自治体では、教育機関の誘致が活発化しています。足立区では東京電機大学をはじめとする複数の大学。葛飾区では東京理科大学。草加市では県立草加かがやき特別支援学校が挙げられます。現在、八潮にこのような学校は一つもなく、街のランドマークになりうる高等教育機関がほしいところです。


政策(2)産婦人科・小児科誘致、15歳まで医療費無料に


●2年以内に実現
15歳まで通院無料、食物アレルギーの対応強化、福祉・介護を社会の基本に
●4年以内に実現
出産費用の補助拡大(45万円目標に引き上げ)、産婦人科・小児科を誘致、保育所を整備
●4年以内に着手
救急医療体制の再構築、医師会・大学病院と連携強化、公共施設に授乳スペースなどの設置、
高齢者定期見回りシステムの導入、介護人材確保事業を展開




15歳まで通院無料は、市長選の対抗馬だった大久保氏も掲げていました。周辺自治体が中学生まで医療費を補助するなか、八潮はインフラ整備に税金を使っていました。人口が流入するこの時期、子育て政策は重要でしょう。他にも、出産費用の補助拡大、医療機関・保育所の整備など、八潮は子育て世代の受け入れ態勢が発展途上です。独身世帯が結婚出産後も住み続けたいと感じてもらうには、今すぐ実現する必要があるでしょう。


八潮は産婦人科医院がない街です。狭い街なので、隣町の医院にすぐ行けますが、やはり市内にほしいですね。引っ越しを検討されている方に影響するかもしれません。八潮の未来に関わる問題なだけに、市民の関心も高めです。市長選の対抗馬だった大久保氏も、同様の政策を掲げていました。民間である医院の誘致は難しいとは思いますが、根気よく粘って実現してもらいたいです。


政策(3)地産地消推進、公共事業を地域に発注、地元産業育成


●2年以内に実現
融資制度の拡充、市長のトップセールス・国内外へ販路拡大、需給マッチングに市が積極支援、
公共事業の地元企業への積極公開、地産地消の積極拡大
●4年以内に実現
八潮ブランドの確立と情報発信、高い技術を持つ地場企業の研究・情報・海外進出支援
●4年以内に着手
工業団地の再整備、保育・福祉・文化が一体となった新たな商店街活性化、「道の駅」の新設、
農商工連携による6次化展開、中川河川敷に優良農地を確保・活用、観光資源の整備・発信




中小零細企業が多い八潮では、行政機関の支援は大変ありがたいことです。特に、市長のトップセールスをどう進めていくのか興味深いですね。海外への販路拡大も市が主導して盛り上げてほしいです。
八潮ブランドの確立と情報発信。これはもっと早くからやるべきでしたね。八潮の知名度向上にも繋がります。他の街の人から「八潮って藍染が有名だよね〜」とか「八潮の白玉おいしい♪」といわれる未来があったかもしれません。現実は「八潮?なにそれ」「八潮ってオ○ムがいるとこでしょ」という反応。今から変えてみせましょう。

工業団地の再整備。いったい何が起きるのでしょうか。駅周辺の工場を工業団地方面に移転させるのでしょうか。ベッドタウンの道を走り出した現在、工業団地の拡張はありえないでしょう。詳細が気になります。
道の駅の新設。この話はたびたび出ていました。具体的な計画に至ってないようですが、八潮ブランドの発信拠点として活用できる施設ですね。需要や立地を見極めて、道の駅を成功させてほしいです。


政策(4)防犯・防災・治水、交通網整備、快適なまちづくり


●2年以内に実現
犯罪を発生させないまちづくり(CPTED・防犯環境設計)の導入、「見守り隊」の支援拡大、
上下水道などの耐震化促進
●4年以内に実現
街路灯の設置・LED化促進、交差点・学校付近に監視カメラ設置、木造住宅の耐震化を促進
●4年以内に着手
老朽橋の点検・改修、警察署や交番の誘致、八潮駅に快速停車、TXを東京駅へ延伸
コミュニティバスの路線拡充、川を活かした「川の駅」の設置で観光・にぎわいの創設、
中川河川敷の有効利用(包括占用)で多目的広場を整備




犯罪を発生させない。これは大事ですね。八潮は犯罪のデパートなので予防を重点に置くべきでしょう。街路灯や監視カメラ設置など、予防を念頭に置いていることが分かります。警察署の誘致は、市民から長年望まれていることですね。「4年以内に着手」なので、実現する気があるのか疑問です。県議の人脈でも難しいでしょうか(笑)

八潮駅に快速停車。従来は、八潮始発電車の増発もセットの政策でした。恐らく、運営会社へ要望する時は始発電車も言及するでしょう。TX(つくばエクスプレス)の東京駅へ延伸も、期待の政策。2020年の東京オリンピック開催決定で、新東京駅と同時着工の可能性が出てきました。もともと、つくばエクスプレスは東京駅を起点に計画された鉄道で、建設資金も準備済みです。秋葉原駅がとんでもなく深いのは、東京駅への延伸を見越してのこと。あとは、決断のみです。


政策(5)経営感覚を入れ、行政改革などで財源確保


●2年以内に実現
NPM(新公共管理=民間企業の経営理念、方式、成功事例などを行政に適用し、効率化・活性化を図る新しい手法)を導入。安価で機能的な行政(スマート・ガバメント)実現へ。
アセットマネジメント(将来需要を予測しながら市の資産を効率的に管理する新しい手法)を導入。公共施設を適切に改修・建て替え。
PFI(民間活力)の積極活用とアウトソーシング(民間委託)の拡大 。




最後の項目です。このあたりは、日本全国の市長が必ず入れる文言ですね。実現うんぬん以前に、既に実行していることが正しいです。PFI事業は面白そうですね。不動産での活用を検討しているのでしょうか。八潮の公共施設はセンスがないので、民間の力をぜひ活用してほしいです。公共施設の建て替え時に期待しましょう。


八潮の未来まとめ


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<開発地域内にある潮止小学校。創立1886年と古く、門戸には「八潮村」と表記されている。>


3期12年続いた多田市長、お疲れさまでした。大山氏は、多田市長の市政継承を掲げており、運営方針の抜本的な見直しはないでしょう。今の流れを維持しつつ、プラスαの展開を期待しましょう。落選した大久保氏と比較すると、大山氏は市域全体がバランス良く発展する政策を主に掲げていると感じました。開発地域だけでなく、既存市街の住民からも愛される市長になることでしょう。

〜これから八潮に住む方に朗報〜
●教育関連の政策が重点項目
●子供の医療、子育て環境改善に着手
●犯罪を発生させない街づくりへ


Thank You.


環境:八潮の緑地や公園

今回は、八潮にある緑地空間に着目してみたいと思います。八潮には、大規模な総合公園はありません。小さな児童公園や川沿いの公園が、八潮の貴重な緑地空間です。近くに都立水元公園があるので、休日はそちらをご利用下さい。水元公園は都内最大級の水郷公園で、1日いても飽きませんよ。


既存市街の緑地空間


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<八潮市八潮地区の大原遊歩道。>


区画整理施工地域の八潮市八潮地区には、街の中心部に大原公園があります。大原公園は、児童公園に毛が生えた程度ですが八潮を代表する公園です。草野球場とテニスコートがあり、大人にも人気のスポット。隣接地には、体育館などを備えた市立文化スポーツセンターがあり、八潮のスポーツ拠点になっています。


この大原公園から大原中学校にかけて、大原遊歩道があります。八潮のイメージとは裏腹、郊外の住みやすい街といった趣です。しかし、良く見るとそこは八潮。何も植えられていない鉢植え。自転車用レーンは、八潮名物の水路にフタをした道。歩行者用レーンは、手入れが行き届いてないようでガタガタ。そのため、歩行者も自転車レーンを歩いています。相変わらず、管理運営が苦手な八潮。磨けば輝くような空間なのにもったいないですね。


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<中川沿いの大瀬運動公園。>


八潮で広々とした緑地なら、中川沿いにあります。河川敷にある大瀬運動公園は、3つの野球場とサッカー場を有しています。また、隣には甲子園出場を果たした修徳高校の野球場があります。さらに、首都高速道路の方に行くと、中川やしおフラワーパークという八潮の人気スポットがあります。この付近は、今後も親水公園化が期待されるエリアです。詳細は、環境:八潮と川の今をご覧ください。


八潮駅前にゲートパーク?


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<八潮駅南口の公園予定地。>


八潮駅南口に降り立つと、広大な空き地があります。まだ建物が建たないわけではありません。公園予定地なのです。7月下旬に行われている「八潮の夜市」は、この公園予定地で行われています。公園は2014年4月に完成予定。「市民の様々な余暇活動の拠点となるための施設を配置するオープンガーデン」が基本コンセプトにしているようで、八潮にない「丘」や「芝生の広場」ができるようです。(完成イメージpdfファイル)やはり、鉄塔があるのが残念ですね。鉄塔マニアの方はコチラもご覧ください。


それにしても、八潮が待ち焦がれた市内唯一の鉄道駅、その一等地に公園です。英断と呼ぶかは人それぞれですが、造ると決めたからには八潮の玄関に相応しいモノを期待したいですね。ちなみに、総工費は約5億円です。造った後も、5億円が無駄にならないように、しっかり管理運営してほしいです。


Thank You.

環境:八潮と川の今

八潮に流れている川をご存知でしょうか。最も大きい川は、中川。川沿いは、八潮のレジャースポットです。足立区綾瀬の由来となった綾瀬川もあります。これ以外には、伝右川、垳川、大場川、葛西用水、八条用水などが小さい街を包み込むように流れています。川は八潮の歴史上欠かせない存在で、豊かな耕作地の維持、船による物資輸送、染色業の発展に繋がりました。一方で、氾濫により幾度も街が飲み込まれてきました。江戸時代から始まった河川改修により、現在では川に苦しめられることはありません。かつて、雨が降るたびに流れが変わる「あやしの川」は、綾瀬川へ名前を変え、ゆったりと流れています。そんな八潮と川の今を、もう少し詳しく見てみましょう。


今では日本一汚い川


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<都県を隔てる垳川。都側には神明・六木遊歩道が整備されている。>


川の街、八潮。清流に抱かれた美しい街・・・だったらよかったのですが、現実はそういきません。八潮の東側を流れる中川、西側を流れる綾瀬川は、全国ワースト5に入る汚さ。綾瀬川に至っては、1980年から15年連続ワースト1を獲得した実績があります。また、2004年にも再びワースト1を獲得するなど、安定の汚さを維持しています。そこで現在、国や県、民間企業を巻き込んで「綾瀬川ワースト1とことん脱却大作戦」が進行中。異臭を放っていたドブ川の姿は、思い出に変わりつつあります。
中川でも清掃活動が行われています。中川クリーンプロジェクト実行委員会がつくられ、「AQUA SOCIAL FES」が開催されました。中川親水まつりも2010年から行われるようになり、川との新しい関わり方が始まっています。(AQUA SOCIAL FES・中川親水まつり予告pdfファイル)※第4回中川親水まつりは、台風のため中止になりました。


川の活用が進む


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<八潮市街からも近いフラワーパークマリーナ。>


埼玉県の端っこに位置する八潮。東京湾まで18キロと、県内でも海に近い場所です。そこで注目されたのが船の発着場。八潮には、収容隻数167隻と県内最大規模を誇る県営大場川マリーナのほか、中川沿いを中心にマリーナ設備が複数あります。これらは、水上スキーや川釣り、東京湾へのクルーズ拠点として活用されています。また、大場川マリーナは、災害時の舟運輸送拠点としても位置付けられています。


観光名所が乏しい八潮にとって、川は大切な資源です。近年では、観光地を造る動きが活発になっています。現在、八潮の貴重な観光地となっているのが「中川やしおフラワーパーク」です。この公園は1997年、中川の河川敷に開園しました。「八潮を首都圏の桃源郷にしたい」という願いのもと、約13,000平方メートルの敷地に花畑が広がっています。毎年3月から4月にかけて花桃まつりが行われ、多くの人が訪れるようになりました。2012年には、隣接地にフラワーパークマリーナが開設され、観光地化が着実に進行しています。


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<開放的な中川の堤防。>


ノビノビと開放的な中川沿いでは、散歩やジョギングに最適です。河川敷は荒地となっていますが、将来この地に「中川やしお子どもの水辺」が整備されます。中川やしお子どもの水辺とは、子供達が水辺に親しみ、ウオータースポーツや自然体験ができる施設で、水辺の楽校プロジェクトに登録されています。(pdfファイル資料)あわせて、中川沿いの街を船で結ぶ「川の駅」の整備も予定されており、中川の親水公園化が進むことは間違いないでしょう。


最後に、八潮市には市の歌があるのはご存知でしょうか。その名も「川に抱かれて」。作詞・作曲は小椋佳氏で、何気に名曲です。八潮市のホームページからダウンロードできるので、聞いてみてください。


Thank You.

街並み:近代的な八潮の様子

つくばエクスプレス開業から数年。八潮駅周辺はすっかり様変わりしました。ド田舎だった数年前からは考えられない街並みです。さらに数年後には、どう変わっているのかワクワクしますね。ここでは、八潮に興味を持って下さったみなさんに、今の八潮の様子をご紹介します。成長過程の八潮をご覧ください。


成長する八潮の街並み


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<八潮駅北口の街並み。真新しい建物が並ぶ。>


最も成長著しい八潮駅北口地区。八潮の玄関口に相応しい街並みが形成されています。建設されたものは、マンション、雑居ビル、ビジネスホテルなど。全体的に鉛筆のように細いマンションが多い印象です。投資用でしょうか。住民がどの程度住んでいるかは分かりません。
最も高い建物は、マックスタワーという20階建てのマンション。全戸南向きで駐車場は100パーセント完備。一般的なタワーマンションという感じではなく、郊外のファミリータイプマンションのような設備環境です。マックスタワー建設後、八潮の広い地域で高さ規制が導入されたため、このような高層マンションを建てるのは難しくなりました。


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<八潮駅北口通り。フレスポはいつも賑わっている様子。>


住民が増えつつある中、商店は極端に少ないです。今のところ、賑わいの中心はフレスポ(ショッピングモール)とロードサイド。何もないところに出来た街なので当然商店街などなく、チェーン店ばかりが目立ちます。八潮に期待しても無駄無駄・・・と思った矢先、南口ロータリーにケーキ屋さんが出来ました。このお店、夜はワインバーになるとか。周囲とミスマッチな光景に戸惑ってしまいます。
建物が増えたとはいえ、駅周辺の半分近くの土地はコインパーキングに利用されています。この土地に安価な賃貸物件が建てられれば、商店の数も増えていくかもしれませんね。周辺の人口が増えてきましたので、そろそろ収益物件を建てる頃合いでしょう。業者さんお願いします。


突然変異地区の出現


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<駅から1キロ以上離れた伊勢野地区。>


まだまだ長閑な風景が残る八潮の街。駅から離れると絶望的な田舎だろう・・・と思って歩いていると、驚きの光景が(上の写真)!夢じゃない、神奈川でもない、本当に八潮の街並みです。しかも、ここは開発地域の外側、区画整理地区ではありません。工場の跡地に建てられたようで、いわば再開発です。目の前には雄大な中川と広い河川敷があり、住宅用地としても最適だったのでしょう。街の奥へ進んでみると、新しいマンションの建設が進んでいたり、コンビニが開店していたりと、活気があります。八潮・・・化けるかも?!


期待が膨らみますが、「歴史:工業都市八潮」をご覧の方は、すでに知っているでしょう。高度地区の導入に伴い、上の写真のような高さのマンションは建てられなくなりました。開発地域を除いて、今後このような街並みが生まれることはないでしょう。よく見ると、建設が進んでいるマンションは、高度地区限界の高さに抑えています。「低層の街並みがステキ」と言われる時代が来るといいですね。


Thank You.

歴史:昔の航空写真を見てみよう

昔の面影が消えつつある八潮。駅周辺は完全に別の街になりました。以前ここには何があったんだろうと気になる方もいるでしょう。当然ながら、大昔の八潮は田んぼでした。問題は、田んぼの八潮から現在の八潮までの間です。マンションが建てられる前は工場だった所もあります。土地の形が歪な理由も分かるかもしれません。それでは、八潮の成長過程を見にいきましょう。

八潮を見る前に


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<目印となる施設>


まず、写真を見比べるにあたって、目印となる施設があります。大原中学校、大曽根小学校です。葛西用水、県道松戸草加線も合わせて覚えておくと、見比べやすくなります。写真は1974年、1989年、そして現在(yahoo地図の航空写真機能をご利用下さい)です。それぞれ、大規模な交通インフラが整備される前後を写しています。


変貌する八潮駅周辺


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<1974年の八潮駅周辺>


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<1989年の八潮駅周辺>



<現在の八潮駅周辺(写真ボタンを押してご覧ください)>


1974年の八潮は、東京隣接地とは思えないほど長閑ですね。工場や倉庫も点在しています。田んぼの中の倉庫もシュールな光景ですね。道路は新田開発によって、碁盤の目状に整備されています。この道路が、そのまま土地の形に現れています。その後に出来る交通インフラは、農道を斜めに遮るように通っているため、変形した土地が増えてしまいました。
この頃、大原中学校の方では区画整理が進行しています。中学校周辺の土地は、造成中のようにも見えます。2年前に開校した大原中学校は、区画整理後の道路を考慮して配置されたことが分かります。


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<中川沿いの市街化調整区域では、昔の風景が残る。>


1989年の八潮は、まだまだ田んぼが残るものの、少しずつ成長していると実感できます。最も変化した景観といえば、4年前に開通した首都高速道路。八潮パーキングや本線料金所も建設され、街が賑やかになってきました。高速道路の北側は、3年前に区画整理が完了しました。この頃まだ住宅が少なく、現在建てられている家は、ほとんどが平成築であることが分かります。八潮って実は新しい街なんですね。
現在の八潮駅付近には、ちょこちょこ工場が建ちました。これらは短い命でしたね。借主側曰く、鉄道用地になることを知っていて貸した地主もいるとのこと。不動産選びは、過去と未来の両方を見極めることが大切ですね。


Thank You.
タグ:八潮 街並み

歴史:工業都市八潮

八潮は、大企業から中小零細企業まで、さまざまな工場が立地する街です。これら工場は、高度成長期に八潮村が打ち出した工場誘致条例によって集積しました。現在開発が進む八潮駅南口では、産業と住宅の共存、職住近接を目指して工房地区が設定されています。八潮がどのように発展しても、工業都市の性格に変わりはないことを印象付けています。


八潮と工場誘致条例


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<八潮駅南口に近い工房街区>


1960年の工場誘致条例制定は、八潮の転換点になりました。この条例により、八潮に多くの工場が進出しはじめ、平凡な農村は工業都市へ変貌したのです。進出工場の種類は、大手製紙工場から東京下町の金属加工工場までさまざま。1964年に開設したレンゴー八潮工場は、現在でも日本最大の板紙工場です。1968年には埼玉県によって草加・八潮工業団地が設置され、県有数の工業地帯として成長しています。


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<中小の工場が連なる八潮市二丁目地区。>


現在の八潮は、5000近い工場を有する工業都市です。埼玉県内では川口市、さいたま市に次ぐ工場数で、人口や面積を考慮すれば驚くべき数字です。市街化区域の約40パーセントが工業系の用途地域に指定され、街を歩けば工場にあたるといった具合です。昼夜間人口比率をみると、八潮はほぼ100パーセント。八潮近隣の街は80パーセント前後です。八潮から他都市へ通勤する人も結構いますが、それとほぼ同数の人が八潮に通勤して来ることを意味します。八潮が普通のベッドタウンでないことは、もうお分かり頂けるでしょう。


つくばエクスプレス開通に何を望んだのか


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<潮止橋から望む八潮南部。>


八潮に第二の転機をもたらした、つくばエクスプレスの開業。市民は、商業施設の充実や交通環境の改善に大きな喜びを感じています。工場の事業者や商工会は、秋葉原やつくばが持つ先端技術との連携に期待しています。駅周辺の宅地開発は、これらに付随する現象のようなものでした。


八潮の成長を支え続けた工場は、新住民の流入により邪険に扱われるようになりました。住環境のトラブルが頻発したのです。八潮に根付いた者からすれば、良好な住環境を求めること自体が筋違い。生産活動に影響を及ぼす迷惑な存在に感じられました。
住環境トラブルの後、市では高度地区(決定内容pdfファイル)を導入し、建物の高さを制限するようになりました。住宅用建築物には、より厳しい制限が課され、駅前等を除き高層マンションの建設ができなくなりました。表向きは景観保護と銘打っていますが、既存工場の操業を守る政策であることは間違いありません。この決定がどのような影響をもたらすのか。街の将来像は、まだ見えません。


Thank You.
タグ:八潮

歴史:地名から見る過去と未来

「八潮(やしお)」って地名、珍しいですよね。日本には八潮が二箇所あります。一つは、埼玉県の八潮。もう一つは、東京都品川区の八潮。品川区の方は東京湾に面する埋立地で、大井ふ頭や大井火力発電所があります。埋立地ということで、近代に誕生した地名ということがお分かり頂けるでしょう。さて、埼玉県の八潮は歴史ある由緒正しい地名かというと、残念ながらそうではありません。1956年に誕生した、戦後生まれの新しい街なのです。


八潮の成り立ち


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<1880年代後半の八潮。中川はまだ旧水路を通っていた。>


1956年、八條(はちじょう)村、八幡(やわた)村、潮止(しおどめ)村が合併し、八潮村が成立します。各村の頭文字を見てみてください。そう、八潮は合併前の村の合成地名だったのです。現在、開発が進められている八潮駅周辺は、昔の潮止村にあたります。「潮止」自体も1889年の合併時に誕生した地名で、東京湾の潮が川を上り、この辺りで止まるからという理由で名付けられました。


この付近では潮以外にも、様々なモノが止まります。特に人間、いわゆる土左衛門はたびたび上がるので、引っ越してきた方は驚くかもしれません。八潮という街が魔力によって引き寄せる・・・というわけではなく、急に川の流れが緩やかになるので、岸に上がりやすくなってしまうのです。まだ流れていればいい方で、都の水門を閉められて逆流してしまう川もあります。東京に近いので仕方がありませんね。


八潮「キラキラネームはじめました」


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<区画整理施工地区内。造成地は、ちょっとだけ標高が上がる。>


八潮駅周辺では、中央地区、西地区、東地区に分けて区画整理を行っています。道路がきれいに整えられ、地盤改良も行われています。区画整理に伴い地名も変わるのですが、新地名が何とも八潮らしくて、数十年後にはどう思われているんだろうと心配になります。

新地名は以下の通り
中央地区・・・美瀬
西 地区・・・青葉
東 地区・・・若葉

「美瀬」をどう読むか分かりますか?「みらい」だそうです(笑)元々の地名は、大瀬(おおぜ)や古新田(こしんでん)だったのですが、ひどく変わりましたね。青葉(あおば)と若葉(わかば)もどこにでもある感じの地名です。八潮は濁点が付く地名が多いだけに、微妙に親近感はありますが・・・。


新地名は、町名策定委員会がいくつか候補を指定し、その中から市民の意見を「参考」にして生まれました。市民の意見で最も多くの票を得たのは、中央地区が大瀬中央、西地区が青葉、東地区が潮止でした。キラキラした候補が並ぶなか、大瀬中央と潮止は無難な選択でした。それがどうして輝いちゃったのか・・・。委員会の議事録を見ると、委員個人の嗜好に左右されていることが分かります。また、「若者の考え」やら「新しい住人」「地価上昇」うんぬんと、イメージ重視で話が進んだようです。なかには、歴史を大切にしたいという委員もいましたが、いちゃもんをつけられ全体での議論にならず。中央地区は、もっとも避けたい結果になってしまいました。新しい住民が、長い間使い続けることを考えると本当に可哀想です。名前に負けない街になることを祈るばかりです。

【追記】
キラキラネーム回避しました↓
八潮駅周辺で地名変更。大瀬、茜町に


垳は八潮の数少ない誇り?


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<垳は地名のほか河川名にも使われている。>


「垳(がけ)」という字を見たことはありますか?この字は日本でつくられた国字で中国にはありません。地域文字とも呼ばれ、ある特定の地域だけで使われていたりします。この垳という字を唯一地名に使用しているのが八潮です。そして、八潮の垳は区画整理によって青葉に変更予定です。はじめにネタバレをしてしまうと、区画整理対象地域は垳地区の7割で、残り3割は存続します。これは前々から決まっていたことです。しかし、地名が青葉と決まった頃でしょうか、ある日突然マスコミで取り上げられ、垳を守る住民運動が起きています。唐突なことで何を今更という感じですが、唯一と知ると残したくなるのが人というもの。市では青葉のままで行くと強気な姿勢ですが、住民運動が盛り上がれば青葉取り消しもあるかもしれませんね。


Thank You.

交通:八潮の道路事情

最近まで鉄道がなかった八潮。しかし、高速道路は早い段階で整備されました。外環自動車道で頭を抱えている東京や神奈川とは対照的です。それでは八潮の道路事情を、もう少し詳しく見てみましょう。自動車はいらないと考えている人も、八潮に来たらほしくなるかもしれませんよ。


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<八潮駅北口から伸びる市役所通り。>


八潮の高速道路


現在、八潮には二つの高速道路があります。八潮駅周辺を通る「首都高速道路6号三郷線」と、八潮北部を通る「東京外環自動車道」です。

6号三郷線は、埼玉県内で初めて開通した首都高速道路です。この道路のおかげで、鉄道がない時代でも都心との距離は近く感じられました。現在でも、鉄道を使うより首都高を使った方が便利な場合が多いです。たとえば、ディズニーランドのある浦安まで、渋滞がなければ30分かかりません。時と場合によって使い分けられるのが、八潮の魅力といえます。

東京外環自動車道は、八潮市内をかすめる程度でインターチェンジは設置されていません。自動車道に乗るには、近くにある草加インターチェンジを利用することになるでしょう。なお、外環自動車道には八潮ジャンクションの設置が計画されています。この八潮ジャンクションを起点に、地域高規格道路「東埼玉道路」が、春日部まで建設される予定です。八潮ジャンクションの整備と合わせて、外環八潮パーキングエリアの建設も予定されており、八潮市では流通業務機能や集客施設を併設することで、八潮北部の核となる施設にしたい考えです。既に東埼玉道路の側道部分は、一部区間で供用を開始しています。八潮市民にとっては、越谷レイクタウンへ行くときに重宝されています。


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<首都高速道路。共和橋付近は、下の道も一車線になる。>


一般道も便利


八潮周辺は、起伏の少ない平らな土地です。クネクネと曲がった道路もなく、運転に不慣れな人でも走りやすい街です。注意したいのは、ところどころにある渋滞ポイント。川が多い八潮では、橋の前後で込み合います。とくに、潮止橋や柳之宮橋、八条橋は、古い道路で右折レーンがなく大変です。

近年、新中川橋が開通したことで潮止橋の渋滞は緩和されています。柳之宮橋も、2016年度を目途に道路が拡張され架け替えられる計画です。八潮市は、駅周辺の開発地区以外でも、あちらこちらで道路の整備が行われています。周辺地域と行き来し易くなり、今後ますます便利になることでしょう。


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<区画整理が進む八潮市二丁目地区。>


八潮に住むと感じるのが、東京都内への近さ。とくに酷い渋滞はなく、また大きな河川もないので、スムーズに足立区内へ行けます。渋滞がなければ、一旦日光街道へ出てしまうのが便利です。上野あたりまでなら、30分かからずに行けます。道路も複雑ではないので、慣れてしまえば簡単です。休みの日は、都心まで車で買い物♪なんてこともできます。


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<東京はすぐそこ。渋滞もなくスイスイ都内へ。>


Thank You.



交通:八潮駅発着のバス路線

八潮に駅がなかった時代は、草加駅や綾瀬駅へのバス路線が交通手段として使われていました。八潮駅開業以降は、それらのバス路線が八潮駅を発着するようになりました。また、首都高速道路に近いことから空港連絡バスも八潮駅を経由するようになりました。短い間に、八潮駅は周辺地域のバスターミナルとして成長しています。


八潮駅と周辺都市を結ぶバス路線(2013年12月現在)

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八潮駅発着の路線バス



八潮駅発着の路線バス(抜粋)
 行き先  運賃 所要時間運行会社備考
草加駅230円約15〜35分東武複数経路あり
西新井駅210円約40分東武六町駅経由
綾瀬駅210/250円約25〜40分東武・朝日北綾瀬経由あり
亀有駅220円約25分東武
金町駅210円約25分京成
松戸駅290円約25〜30分京成・東武二経路あり




八潮駅からは、周辺の駅とを結ぶ路線バスが設定されています。その種類は、大きく分けて二つ。一つは、八潮の東側「東武線方面」へ向かうバスです。東武スカイツリーライン草加駅へのバスは、昔から存在する路線で、八潮の大動脈的な存在です。八潮駅をはじめ、市役所や市北部から複数の路線があります。八潮駅開業後も、草加駅は吸引力が変わらないただ一つの駅です。
東武スカイツリーライン西新井駅へ向かうバスもあります。足立区のコミュニティバス「はるかぜ7号(西新井・六木線)」です。途中、つくばエクスプレス六町駅を経由するバスで、運行は東武バスが行っています。2013年3月までは、西新井駅の一駅隣の梅島駅を発着していました。コミュニティバスなので、もともとの運行本数が少なく、また八潮市部分はおまけのように扱われており、八潮駅発着は1日1往復のみです(2013年12月現在)。


さて、もう一つの種類は、八潮の南側「常磐線方面」へ向かうバスです。JR常磐線・地下鉄千代田線綾瀬駅へのバスは、草加駅と同じく昔から存在する路線です。八潮駅開業前は、八潮市役所を発着していました。走行ルートにその名残がみられ、八潮駅出発後に一度北上し、中心市街を経由してから綾瀬駅方面へ向かいます。八潮の路線バスの中では所要時間が長い路線ですが、地下鉄千代田線の始発駅という綾瀬駅のポテンシャルによって、多くの人に利用されています。
綾瀬駅へ向かうバスは、もう一つあります。足立区コミュニティバス「はるかぜ2号(綾瀬・六木線)」です。運行は、朝日自動車が行っています。こちらの路線は、八潮駅南口を出発後、北綾瀬駅を経由してダイレクトに綾瀬駅へ向かいます。所要時間が短縮され、運賃も210円と安く抑えられています。ただし、足立区のコミュニティバスなので、八潮市内に入ると運行本数は激減します。八潮駅発着は、日中のみ1時間毎の運行です(2013年12月現在)。二つ先のバス停「六ツ木都住」からは、日中でも10分毎にバスが出ています。
常磐線方面へは、綾瀬駅のほか亀有駅や金町駅へ向かうバスもあります。距離的には亀有駅が最も近く、所要時間も短めです。


八潮駅南口ロータリーが整備されると、松戸駅へ向かうバスが設定されました。松戸駅はJR常磐線と新京成線が乗り入れるターミナル駅で、伊勢丹などのデパートもあります。運行は、東武バスおよび京成バスです。八潮駅開業後、三郷市との境界にある戸ヶ崎操車場から中川を超え、八潮本土にやってきた京成バスですが、東武バスはこれを許さない感じです。2013年2月、東武バスは深夜バスを増便し対抗しています。二つのバス会社がうまく競合して、利用者に便利な環境をつくってほしいですね。



八潮市内の深夜路線バス(2013年12月現在)
 運行区間 発車時刻
綾瀬駅→八潮車庫23:22、23:43、24:05
八潮駅北口→綾瀬駅23:35
草加駅東口→木曽根23:25
草加駅東口→八潮団地23:50
松戸駅→八潮駅南口(新中川橋経由)23:20
松戸駅→八潮駅南口(潮止橋経由)23:53


【備考】
運行は全て東武バス。運賃は普通運賃の2倍。平日のみ運行。
六ツ木都住行きの深夜路線バスもあります。(綾瀬駅発23:32、亀有駅発23:15、23:52)


近隣の駅を結ぶ路線バスですが、八潮の東側「三郷方面」へ向かうバスはありません。その理由として中川があること、最近まで三郷には何もなかったことが挙げられます。近年の三郷は、「ピアラシティ」や「ららシティ(ららぽーと)」など大型商業施設ができ、行く機会も増えてきました。つくばエクスプレスで三郷へ行くこともできますが、路線バスで商業施設へダイレクトに結ばれてもいいような気がします。これは、八潮の北側「越谷レイクタウン方面」も同様です。

お隣の草加市では、市民ニーズの変化、都市計画道路の完成などに伴い、公共交通再編計画を進めています。八潮市で同じようなことを考えているのか、担当部署に質問したところ、市では特に考えていないようです。草加市ならともかく、八潮市がバス会社にお願いしたところで聞き入れてもらえないようです。
しかしながら、草加市内のバスルート変更は八潮市内のルートにも多少の影響があります。今後、より使いやすいバス路線へ整備が進むことが期待できるでしょう。


空港連絡バスも発着する便利な八潮


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<八潮駅北口に発着する空港連絡バス。>



八潮駅発着の空港連絡バス(2013年12月現在)
 行き先  運賃 所要時間運行会社備考
羽田空港1,100円約60分東武他共同往路は座席先着順
成田空港3,000円約80分東武他共同往路は事前予約制




八潮駅は羽田空港と成田空港行きのバスも発着します。いずれも新越谷駅と各空港を結ぶバスで、途中で草加駅、最後に八潮駅を経由するルートです。そうなると、座席先着順を導入している羽田空港行きに乗れるか心配ですが、大型バスなのである程度の余裕があります。万が一乗れなくなっても、つくばエクスプレスで素早く都心へ出れるので、飛行機の時間に間に合わない事態は避けられます。高速道路と高速鉄道が通る八潮ならではですね。頻繁に飛行機を利用する人はもちろん、空港に行くのに慣れていない人にも強い味方です。


※2014年2月3日追記:八潮駅近くにある回数券自販機で、羽田空港行きバスの乗車券が販売されていました。販売価格は1,040円(通常価格1,100円)です。自販機の場所などは、「つくばエクスプレスを、お得に乗る」をご覧ください。


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交通:つくばエクスプレスで快適通勤

2005年に開通した鉄道「つくばエクスプレス」。八潮市内に一つ駅ができました。埼玉県の市で唯一、駅がなかった八潮にとって、長年の夢がかなった瞬間です。当然、駅周辺開発の力の入れようは半端ではありません。昔の地図と比べると一目瞭然、街の形が違います。一から街を作り直そうとしているといっても過言ではないでしょう。この八潮駅を新たな核として、未開の地「八潮」の反撃が始まろうとしています。


つくばエクスプレスって?


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<つくばエクスプレス。八潮駅を出ると地下に入る。>


つくばエクスプレスとはどんな鉄道だろうか。沿線住民でない人は、ほとんど乗る機会がないのでイメージが湧かないでしょう。この鉄道を一言でいってしまえば「最新技術が詰まった速くて(運賃が)高い鉄道」です。東京の秋葉原から茨城県のつくばを結んでいます。ボタンを押すだけで次の駅まで動く自動運転で、運転士が居眠りをしても大丈夫。また、雨風が強くても運休になることは滅多になく、八潮市民の生活をがっちりサポートしています。


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<中川を渡るつくばエクスプレス。鉄橋でも全速力。>


つくばエクスプレスの特徴は何と言ってもスピード。通勤路線としては最速の時速130キロで走行します。慣れると感覚がマヒしますが、初めて乗るとヒヤッとする場面もしばしば。もちろん、高速鉄道としてそれなりの安全対策が施されており、踏切ゼロ、全駅にホームドア設置などと贅沢仕様。おかげで人身事故はほぼゼロ。安全装置が壊れたまま走行するお茶目な一面もありますが、基本的に一般の鉄道より安全です。


つくばエクスプレスにも難点はあります。それは、運賃が高いこと。八潮から秋葉原まで450円かかります。都区部隣接地でこの価格は虐待も同然。「ちょっと都会(まち)まで〜」と気軽に行ける範囲を超えています。つくばエクスプレスの運営は第三セクターなので、会社としてもこれが限界なのでしょうね。数十年後、設備投資を回収した時に値下げを期待しましょう。


八潮はつくばエクスプレスの拠点駅


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<八潮駅北口。だんだん賑やかになってきました。>


首都圏最後の大型新線として注目される「つくばエクスプレス」。沿線には、将来大化けする可能性を秘めた街が点在します。駅徒歩圏の不動産を安く買いたい方はいつ買うか?・・・今でしょ!(もう古い?)当サイトのオススメ駅は、もちろん八潮駅。東京駅から約15キロの立地で、こんなにリーズナブルな街はありませんよ。まだまだ伸び代たっぷりです。


もう一つ、オススメの理由があります。あまり注目されていないことですが、八潮駅はつくばエクスプレスでも「拠点駅」扱いなのです。4線のホームを有する大きな駅は、つくばエクスプレスでも八潮と他2駅だけ。八潮から秋葉原までは待避設備がないため、八潮を先に出発する電車は秋葉原へ先着することになります。八潮駅を出てすぐ地下に入るため、東京区間は実質地下鉄のようなものですね。


電車を折り返す留置線を持つのも八潮駅のセールスポイント。なんと、朝ラッシュ時に八潮始発の電車が設定されています。つくばエクスプレスの途中駅で始発電車がある駅は、八潮と車庫のある守谷だけ。乗換駅でもないのに、優遇されていることが分かります。ちなみに、つくばエクスプレスの乗換路線のない駅では、八潮が一番利用者数が多い駅です。(2013年7月調べ)


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<八潮から秋葉原まで区間快速で17分。普通で19分。>


残念なのは快速が停まらないこと。つくばエクスプレスの設計建設は、八潮に快速が停まることを前提に進められたようですが、可笑しいですねぇ。噂では沿線自治体の力関係が影響したとか。沿線自治体が出資する第三セクターの運営なので、仕方がありません。代わりと言ってはなんですが、「区間快速」が八潮に停まります。区間快速とは、快速とほぼ同じ運行本数で、全自治体の駅に必ず一箇所停まるスマートな種別。沿線に平和をもたらす、お役所のアイドル的存在です。なお、最近になって、その掟を破る「通勤快速」が登場しました。八潮は当然停まるので、ご安心ください。


つくばエクスプレスの混雑は


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<まだまだ綺麗なコンコース。シンプルでゆったりしている。>


電車で通勤通学する人にとって気になるのが混雑。つくばエクスプレスは沿線開発の進行で、着実に混雑率が上がっています。八潮から秋葉原方面へ乗車の場合、吊革を掴めればラッキーという状態。八潮で待避する普通電車なら空いていて、少し快適に過ごせます。ちなみに、区間快速は途中駅を2駅通過するだけで、普通電車との時間差は2分だけ。忙しい朝でも、あまり抵抗なく普通電車を選べます。さらに余裕がある人は、八潮始発電車をどうぞ。2013年現在、朝ラッシュ時間帯で約30分毎に設定されています。出発の10分前からホームで並んでいれば、着席できるでしょう。乗車時間は秋葉原まで19分ですので、待ち時間を考えると悩ましいですけどね。


混雑は埼京線や田園都市線と比べればまだまだ序の口です。しかし、このまま開発が進むと混雑ランキングに顔を出す日も近いでしょう。つくばエクスプレスの混雑原因の一つは、6両編成という電車の短さ。利用者の増加にあわせ、高頻度で運行しています。これ以上運行本数を増やすことは限界に近く、次に注目されているのが編成数の増強。つくばエクスプレスは設計時から、8両編成化が容易にできるようになっています。この切り札を使えば、将来の混雑も恐くはありません。


こちらもどうぞ↓
八潮日記:つくばエクスプレスを、お得に乗る


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